空中映像描写

CEATECに2年ぶりに行ってきた。
大学院時代は出展側だったという思い出のため、
テクノロジーの祭典でありながら個人的郷愁があるイベントである。

今回4K/8Kの展示が目立ったが、
個人的に気になったものを2つ備忘録にあげておく。

ひとつは映像の空中描写、
もうひとつは健康情報取得である。

入ってすぐ、会場内でも非常に長い列が目立ったのが、
ASUKA NETのAI PLATEだ。
特殊な構造をもつガラスプレートを映像の上に置く事で、
空中にその映像を映し出す事ができるものだ。
映像は、iphoneでもいいし、プロジェクターでもよい。
現在は、プレート自体の製造コストが高いためプロトタイプのみとのことだが、
安価になれば、非常にお手軽に映像空中描写が楽しめることになる。
会場では、様々な3Dセンサと組み合わされ、
空中映像を触って操作できるものとしてデモされていた。

(参考) ※CEATECで展示されていたものとは若干異なります。
ai plateを利用した東京大学大学院の空中触覚タッチパネル
ASUKANETのai plate

本技術はまだ屋外だと厳しいそうだが屋内であれば、ある程度明るい環境でも
繊細に映像を映し出す事が出来る。
現在の(スマホに代表される)スクリーンのような、目線を下に向く物でもなく、
あるいは従来の屋外看板のように、目線を上げる物でもなく、
歩いている目線の高さに、環境的に邪魔にならず通り抜けられる映像情報の投影ができる。
(しかも映像コンテンツ自体は既存機器を使用可、iphoneですら良い。あくまでプレートが重要)

ちなみにai plateの技術とは異なり、特殊なフィルムで立体映像を映し出す3Dホログラムも、
現時点ですでにステージなどで使われはじめている。
先日のライブ&イベント産業展で行われた”NINCHRO FIGHT with HUMAN BEATBOX”は驚愕である。

“NINCHRO FIGHT with HUMAN BEATBOX”


一方、もうひとつ気になったのは健康情報取得である。
様々なセンサが展示されていたが、発想としてユニークだと思った物は、
FUJITSUの”顔の画像からリアルタイムに脈拍を計測する技術”である。
これは映像越しに顔画像のわずかな輝度変化から脈拍を抽出する技術だそうだ。
環境変化による輝度誤差/変化は自動的に計算され間引かれた上で、
あくまで体調の変化による輝度変化を計測できるとのことだ。
今、WEB RTCなど、リアルタイム映像取得でのウェブアプリなどが作られているが、
映像情報から意外な情報まで取得できることに、考えさせられるものがあった。

FUJITSUプレスリリース(※意外に前からある技術なんですね、。)
DigInfoによる映像紹介

関連して、少し前にバズった以下を思い出した。
MITとマイクロソフト、Adobeの研究者チームによる映像だけから音を復元するビジュアルマイク技術。


ということで映像のOUTPUT(空中描写)とINPUT(健康情報すら取得※防音越しの会話も)を備忘録。