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/ produced by Hiroyuki Shinoda
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2016.10.6
3Dプリントで作る車から人体通信まで:CEATEC2016

10月に入り、多くの企業では、新しい期が始まったのではないかと思います。
また、来年新社会人になられるかたは、内定式があったり、
大学生は、長い夏休み明けで、心機一転のムード、といったところでしょうか。

データ分析を担当されております皆様方に関しましては、
絵日記・交換日記ではなく、一人でjupyter notebookを記述してるうちに終わった夏を悔やみながら、
紅葉の季節に向けて、決定木なりrandomForestなりの枝葉を、無表情で剪定(prune)していることでしょう。

そんな中、10月は例年楽しみにしておりますCEATECの時期ですが、
今年から平日のみの開催になったようでして、慌てて決定木を剪定するハサミを放り出して、参加してまいりました。

CEATEC JAPAN
[日時]:2016/10/4(火)〜2016/10/7(金)
[会場]:幕張メッセ
※去年は2015/10/7(水)〜2015/10/10(土)

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※例年と比較して派手さには欠ける印象でしたが、中身は充実しておりました。
※少し前(3〜4年前)までは、各メーカーのTVの展示が目立っていたため、派手だった印象があるのかもしれません。

これまで、HDD、3DTV、ドローンなど、様々なキーワードあるいはトレンドがあったCEATECですが、
今年は、「次世代の車」に関する技術展示が目立ったように感じました。
それを支える技術としての”AI”、”Deep Learning”というところでしょうか。

車関連では、無人運転に向けての画像認識・処理、行動予測、ナビゲーション、などの技術や、
ディスプレイへの情報表示、新しいサイズ感の提案などがありました。

さらには3Dプリンタでつくるオリジナルの車、も登場しており、展示は常時賑わっておりました。

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そして、次世代の車といえば、話題のTESLA。今年はUSA Showcase内で展示があり、こちらも写真を撮る方が絶えませんでした。

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運転席で存在感のあるタブレット。

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その他、個人的に気になったものを備忘録がてら記載いたします。

人体通信のデモ。
各種用意されたデバイスを装着すると、そのデバイスに応じた信号が、
人と人が触れた瞬間にやりとりされる展示。
※デモでは、ユーザAの装着したデバイスごとに、
 異なる模様がユーザB(コンパニオンさん)のスカートに表示される

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画像解析による自動卓球マシーン。
残念ながら自分が行ったときは、動作中のデモは見れませんでした。

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去年もいくつかのメーカーで展示されていた、3Dスキャン技術の展示。

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昨年、CEATECやコンテンツエキスポでも(各種メーカー・研究室から)展示のあった、
3Dホログラムと、3Dタッチパネル。
※写真では非常に伝えづらいですが。

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その他のトピックとして、Prefferd Networksなどの比較的新しい会社が、
CEATECなどでも存在感を増しているのは、個人的には非常にワクワクいたしました。

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以上となります。
個人的な所感は下記3点です。
先日の東京ゲームショウの時にも思いましたが、根源的な電気の理解が深まると、作るものの自由度が高まる。
・いまや、車ですら3Dプリントでデザインする時代。
 非メーカー(個人、ベンチャー)仕様のハードウェアは、これまででは考えられなかったサイズ、ジャンル含めどんどん多様になる。(家電、住宅なども?)
・これまで先端技術の帰結がスマホや家電でPRされることが多かったが、今は、車、を用いた技術展示(AI、画像解析etc)が多い。

近く到来する未来に思いを馳せつつ、
とはいっても、台風一過の後のように荒れ果てた(精度が上がらない)randomForestをどうするかが
私の喫緊の課題です。
皆様にとって、randomForestからの実りが多いものとなる秋となりますよう。

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